2013年9月25日水曜日

『ディアボロス/悪魔の扉』と監督テイラー・ハックフォード



先週の水曜日、ロサンゼルスにあるワーナーブラザーズシアターで、アル・パチーノとキアヌ・リーブス主演の『ディアボロス/悪魔の扉』の上映会が開催された。上映後には、監督のテイラー・ハックフォードがこの映画と自身のキャリアについて語ってくれた。ボリビアの平和部隊に在籍していた時に映画に興味を持ち始め、やがて『愛と青春の旅立ち』『黙秘』の監督を務めることとなる。彼は様々な映画を鑑賞し、自身のスーパー8フィルムで撮影を始めた。平和舞部隊から除隊した後は、彼はロー・スクールに2週間通ったが、映画制作の道に本当に進みたいと感じて辞めてしまう。

彼の初めての仕事はロサンゼルスのテレビ局KCETの郵便係だった。彼は新しいプログラムのコピーを書き、編集、撮影を始めるようになった。どのように人々をリラックスさせて話を聴きだせるか学ぶなど、ジャーナリストとしての経験は監督の仕事の上で本当に役に立った。彼は非常に回転率の高いニュースの仕事で、どうやったら『期限を守れる』のかも学んだ。最終的には、ニュース番組のドキュメンタリーを撮るようになるなど、物語を語ることに熱心になっていった。

テイラーが音楽も愛しているのは、彼の映画の素晴らしいサウンドトラックを知っていたら自ずと分かるだろう。『愛と青春の旅立ち』では、テイラーは、音楽は労働者階級の人たちにとっては大事なものだと映画から理解していた。良い音楽をずっと探してきた為か、特にサウンドトラックの予算はプロデューサーと口論になっていた。彼の頑固さは誰にも止められなかった。フィリピンで『愛と青春の旅立ち』を撮影している時には、追加撮影で予算を超過した際は、予算は自身の給料から計上することにスタジオと合意していた。パラマウントはその映画が大ヒットするまで、素晴らしい映画だということに気づいていなかった。「予測できるものなんてないんだ」そうテイラーは生徒達に語った。「ヴィジョンを持ち続けること、それが全てだ。」

『アイドル・メイカー』を撮影している時、テイラーは全くの新人監督だった。どう撮影したいかを、とても詳細な撮影計画に仕上げて撮影現場に入った。しかし、当時のカメラマンと助監督と意見が噛み合わず、彼らの方が経験が上であった為に、最終的には彼らの意見を飲む形となった。その二日後にラッシュを見た際、撮影したフィルムがドラマ性もなく、何も意味を持ないショットになっており、テイラーは大きな間違だったことに気づく。それから、テイラーは自身のビジョンに基づいて調整を行った。「決断力を持つこと。時間がなくて急ぐ時にはこれは必要なんだ。映画の現場は"時は金なり"だ。準備が鍵なんだ。前もって考えておけば、潜在的なミスを回避できるはずだ。」

テイラーは現在、俳優には『どう演じるか』を指導しないようにしている。俳優達は、テイラーがそうやってシーンをまとめ上げることにほとんどが感銘を受けている。彼は、俳優が自分のアイディアの通りに演じていると感じると、考えてもみなかったことを自発的に求める。監督は、確実なものを俳優達が掴むようになるまで、彼らとどう仕事をしていくのかを学ばないといけない。テイラーはアル・パチーノとキアヌ・リーブスと仕事をした時のことを例に挙げた。キアヌ・リーブスのどう演技をするのかという固定観念を壊す為に、彼に8テイクの演技をさせた。これは監督として採用しなければならなかった戦術であり、この特殊なシナリオだからこそ機能したのである。

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