2013年9月26日木曜日

マーク・ライデルが語る、監督として重要なもの


アカデミー賞ノミネート監督であり俳優でもあるマーク・ライデルのNYFA主催のゲストスピーカーイベントが最近行われた。2001年のテレビ映画『DEAN/ディーン』の上映後、マークはワーナブラザーズシアターの壇上に上がった。マークはアメリカ軍の退役軍人として、The Gl Billで2年目の奨学金を与えられるまで、サンフォード・マイズナーに師事した。そこから10年間で、ジョン・ウェイン主演の『11人のカウボーイ』、キャサリン・ヘプバーンの『黄昏』、ベッド・ミドラーの『ローズ』を監督するという信じられない程のキャリアを持つことになった。

マークはジェームス・ディーンと個人的に親しかったこともあり、テレビ映画『DEAN/ディーン』を監督することになった。「私はジミー(ジェームスのこと)をよく知っていたし、俳優として彼と一緒に仕事をするのは非常に刺激的だった。ジミーはすごく生き生きとしていて…彼のエンジンはずっと動きっ放しだった。」ジェームズ・フランコがジェームズ・ディーンの演じる上で、マークは決して役作りに口は出さなかったのだと語った。代わりに彼はフランコを散歩に誘い、ジェームズ・ディーンの生い立ちについて話をした。その時、フランコが非常に特別な何かにつまずいていたことも彼は知っていた。もちろん、素晴らしい演技でジェームズ・フランコがゴールデングローブ賞を受賞したことが、彼が正しかったことを証明している。「一般的に、俳優を奮い立たせて良いものにするのが監督の仕事だ!」と、マークは語る。


 84歳になり、マーク・ライデルは現在の仕事のスタイルについての考えを持っていた。「現在フォーカスが当たるのは、幾ら儲かって幾ら損失したかばかりで実につまらない。芸術とは逆の、儲けの追求のようなものになっている。」彼は協力とオープンマインドが鍵であると説いた。例えば、カメラマンにはそれはとても重要な要素だろう。俳優にも当てはまるかもしれない。「自由に創造できる環境を作る為に、フレンドリーで、前向きで、奮い立たせるようにすることが重要だ。」最後に彼はこう締めくくった。「君たちはオープンにならないといけないんだ!それが撮影現場の誰でも、ケータリングの業者にもだ。次に続く素晴らしいアイディアは、どこから来るか分からないのだから!」

2013年9月25日水曜日

『ディアボロス/悪魔の扉』と監督テイラー・ハックフォード



先週の水曜日、ロサンゼルスにあるワーナーブラザーズシアターで、アル・パチーノとキアヌ・リーブス主演の『ディアボロス/悪魔の扉』の上映会が開催された。上映後には、監督のテイラー・ハックフォードがこの映画と自身のキャリアについて語ってくれた。ボリビアの平和部隊に在籍していた時に映画に興味を持ち始め、やがて『愛と青春の旅立ち』『黙秘』の監督を務めることとなる。彼は様々な映画を鑑賞し、自身のスーパー8フィルムで撮影を始めた。平和舞部隊から除隊した後は、彼はロー・スクールに2週間通ったが、映画制作の道に本当に進みたいと感じて辞めてしまう。

彼の初めての仕事はロサンゼルスのテレビ局KCETの郵便係だった。彼は新しいプログラムのコピーを書き、編集、撮影を始めるようになった。どのように人々をリラックスさせて話を聴きだせるか学ぶなど、ジャーナリストとしての経験は監督の仕事の上で本当に役に立った。彼は非常に回転率の高いニュースの仕事で、どうやったら『期限を守れる』のかも学んだ。最終的には、ニュース番組のドキュメンタリーを撮るようになるなど、物語を語ることに熱心になっていった。

テイラーが音楽も愛しているのは、彼の映画の素晴らしいサウンドトラックを知っていたら自ずと分かるだろう。『愛と青春の旅立ち』では、テイラーは、音楽は労働者階級の人たちにとっては大事なものだと映画から理解していた。良い音楽をずっと探してきた為か、特にサウンドトラックの予算はプロデューサーと口論になっていた。彼の頑固さは誰にも止められなかった。フィリピンで『愛と青春の旅立ち』を撮影している時には、追加撮影で予算を超過した際は、予算は自身の給料から計上することにスタジオと合意していた。パラマウントはその映画が大ヒットするまで、素晴らしい映画だということに気づいていなかった。「予測できるものなんてないんだ」そうテイラーは生徒達に語った。「ヴィジョンを持ち続けること、それが全てだ。」

『アイドル・メイカー』を撮影している時、テイラーは全くの新人監督だった。どう撮影したいかを、とても詳細な撮影計画に仕上げて撮影現場に入った。しかし、当時のカメラマンと助監督と意見が噛み合わず、彼らの方が経験が上であった為に、最終的には彼らの意見を飲む形となった。その二日後にラッシュを見た際、撮影したフィルムがドラマ性もなく、何も意味を持ないショットになっており、テイラーは大きな間違だったことに気づく。それから、テイラーは自身のビジョンに基づいて調整を行った。「決断力を持つこと。時間がなくて急ぐ時にはこれは必要なんだ。映画の現場は"時は金なり"だ。準備が鍵なんだ。前もって考えておけば、潜在的なミスを回避できるはずだ。」

テイラーは現在、俳優には『どう演じるか』を指導しないようにしている。俳優達は、テイラーがそうやってシーンをまとめ上げることにほとんどが感銘を受けている。彼は、俳優が自分のアイディアの通りに演じていると感じると、考えてもみなかったことを自発的に求める。監督は、確実なものを俳優達が掴むようになるまで、彼らとどう仕事をしていくのかを学ばないといけない。テイラーはアル・パチーノとキアヌ・リーブスと仕事をした時のことを例に挙げた。キアヌ・リーブスのどう演技をするのかという固定観念を壊す為に、彼に8テイクの演技をさせた。これは監督として採用しなければならなかった戦術であり、この特殊なシナリオだからこそ機能したのである。

2013年9月20日金曜日

マーク・オルセンのミュージカル科通信9月号


ある晴れた日のニューヨーク、心地のよい空気が漂い、4階の窓から見えるハドソン川のヨットを太陽が明るく照らしている。そう、私たちは正式にバッテリーパーク校の4階に正式に移りました!暫定的に5階で授業を行っていましたが、ミュージカル科が装いも新たにスタートすることができて、とても光栄に思います。2年目の生徒達も、新しいダンスルームで気持ちよくステップなどの振り付けの練習に勤しんでます。隣接するフィルムアクティングルームでは、Isaac Byrneがメイズナー法の授業を行っており、発声練習の音が聴こえてきます。この場所は音楽が生き生きとしていて、本当に素晴らしく思います。


昨夜、ディズニーの新作ブロードウェイミュージカル『アラジン』の演出助手が来校してくれて、卒業したばかりの卒業生にフリーレッスンを施してくれたんです。パフォーマンススタジオを使い、8人の優秀な卒業生達が、Nathan Brewerが施すミュージカル『Seussical』模擬オーディションを受けました。Nathanは演出家Marcaia Brewerと広範囲に渡って仕事をしており、『Seussical』を手がけるNew York Theatreeorksのプロダクションとも仕事をしています。面白いことに、ワークショップが終わった時に、彼は皆にTheatreworksのナショナルツアーのディレクターの連絡先を教え、彼らの歌を送っても良いか聴いてきたんです。

これは卒業生にもっと道筋を作りたい私にとっては、プロの世界への橋渡しとなるワークショップを作る新しいきっかけになりそうです。さらに私は、Nathanに最終セメスターの生徒達の『Director's Perspecitive』の授業を受け持って欲しいと思っています。最新のリハーサルの方法や有益な演出術などを教えるのです。

最後に、Mark PriceとCarl Daniclsenという期待の二人の新しい職員についてです。Carlはミュージカル界でマルチな才能を発揮しています。コンポーザー、ピアニスト、歌手、ダンサーをこなし、あのスタンフォード・シェイクスピア演劇祭でも活躍しています。彼はシェイクスピアの教育とピアノの演奏で、私たちの力になってくれるでしょう。


ミュージカル学科長 マーク・オルセン

2013年9月19日木曜日

MFA、AFAの生徒が卒業式を迎えました


ニューヨークフィルムアカデミーMFA(修士課程)、AFA(準学士課程)映画制作科の卒業式が、先週金曜日にロサンゼルスのハーモニー・ゴールドシアターで行われました。卒業式ではベテラン俳優・プロデューサーのヘンリー・ウィンクラーが、新しいハリウッドの担い手になる若者達に激励を送りました。

2013年9月18日水曜日

映画祭で成功したNYFA卒業生達


短編映画『Isn't this love?』はニューヨークフィルムアカデミーの映画制作科一年専門コース2010年度卒業生のJay Parupalliが監督と脚本を務めた。アクティングMFA修士課程の2012年度卒業生、Ioanna Sourmeli-Terzopoulouは、この映画の主演とメイクアップ・アーティストも担当した。この映画は、今年6月に開催されたマドリード国際映画祭2013に出品され、映画祭の長編と短編を含めた全体の評価として、Ioannaがベストメイクアップ&ヘアー賞を受賞した。同時に、Jay Parupalliは短編映画部門の監督賞にノミネートしていた。
さらにこの映画は、10月に開催されるロンドン国際映画祭2013に出品されており、Jay Parupalliは最優秀短編映画賞、最優秀脚本賞、新人監督賞の3部門でノミネートしている。最後に、この映画はマリブ映画祭で今まさに審議中となっている。



10月に開催される2013年度Bel-Air映画祭に出品される他の映画でも、Ioanna Sourmeli-Terzopoulouは主演を演じている。この映画は『MIKEY』というタイトルで、今月にNYFAの映画制作MFA修士課程を卒業した、Jaco Dukes が監督と脚本を務めている。

ミス・ユニバース、NYFAで学ぶ



ミス・ユニバースのオリビア・カルポは、演技の世界に自身のキャリアの確たるものを見い出した。まず、どのようにカメラの前で立ち回るのかを学びたいと強く感じた。
彼女は好運な事に、ミスユニバースの受賞者に与えられるニューヨークフィルムアカデミーの奨学金を全額獲得することができたのだ。「私が優勝してからはNYFAがスムーズに手続きをしてくれました。ここで教わる技術が私のキャリアにつながるということを思うと、とても刺激的です!」とオリビアは語ってくれた。

NYFAは芸術を実践的に学べる世界的な学校であり、ミス・ユニバースの運営組織のスポンサーを何年も続けている。NBCの研修生であった2008年度ミス・ユニバースのダイアナ・メンドーサ、タイラー・ペリーのFor Better or Worseのレギュラーとなる2008年度ミス・USAのクリストル・ステュワート、American Idol Season 10のセミファイナリストだった2009年度ミス・USAのストーミ・ヘンリーなどのコンテスト出場者達が、このニューヨークフィルムアカデミーの映画学校としてのアクティングコースで学んできた。

先週火曜日、バッテリーパーク校では、ロードアイランド州出身である現在のミス・ユニバースと、アクティング科とミュージカル科のディレクターであるRoger Del Pozoとの一対一のスペシャルワークショップが行われた。Del Pozoはプロフェッショナルのオーディションとキャスティングで大勢の俳優と仕事をしている実績がある。この『撮影を前提にした』NYFAの特別なワークショップの専門技術と経験は、カルポのテレビのレポーターの仕事に役立つものだ。「オリビアとは素晴らしい仕事だった」とDel Pozoは語った。「彼女はとても愛嬌があり、可愛らしく一緒にやってて楽しかった。美人というだけじゃなく非常にカメラになれているし、彼女はすごい女優になると思ったよ。彼女は半分闘いの中で自分なりの個性を自身で得ることができた。」

 沢山の女優の卵のように、カルポはここに来るまでに活発にオーディション参加していた。彼女曰く、彼女はロマンティックコメディや『女性向け映画』のコメディ俳優を本当に愛しているのだそうだ。今後の彼女のプランでは、ロサンゼルスで演技の情熱を追求するために数ヶ月は西海岸へ行くのだと言う。


2013年9月14日土曜日

NYFAインストラクターBarbara Multer-WellinとAl Hallackの仕事


ニューヨークフィルムアカデミーの歴史ドキュメンタリーのインストラクターBarbara Multer-Wellinは、エミー賞のベストパブリックサービスを受賞したKCET制作のWebのマルチプラットフォーム形式のニュース番組、『Your Turn to Care』内でドキュメンタリー4本でを手がけている。
『Your Turn to Care』では、経済成長時時のベビーブーム世代の高齢化問題などアメリカが抱える問題を追求している。この番組は様々な著名な俳優やテレビのパーソナリティ、ジャーナリストから自身の介護の話を聞くなどしている。



つい最近、アニメーションのインストラクターAl Hallackは、バーバンクに自身のプロダクションAl Hallack Pictures新設し、バーバンク市長Emily Gabel-Luddyとバーバンク商工会議所代表Bob Frutosから表彰を受けた。Alはバーバンクの業種や職を生み出したとして、カリフォルニア州議会とスーパーバイザーのMike Antonavichからも賞賛されている。

アクティング科準学科長の映画『VULNERABLES』 がオンエアーへ


ニューヨークフィルムアカデミーLA校のアクティング科準学科長であるMiguel Cruzは、Viendo Moviesチャンネルで放送される彼の初の長編映画『VULNERABLES』(スペイン語/主演:Paula Echevarria)のスペインとコロンビアでの舞台挨拶に登場した。2014年にはSundanceチャンネルで中南米でも放送される。2006年度のNYFA映画制作の卒業生である彼は、200,000ドルでこのインディペンデント映画を制作した。


NYFA@トロント


ニューヨークフィルムアカデミーはカナダのトロントにて、オーディションとポートフォリオ審査、オープンハウス(学校説明会)を行います。NYFAに入学希望の方はぜひご参加ください。


9月28日—オーディション&ポートフォリオ審査
時間:予約制
場所:トロント

9月29日—オープンハウス/説明会
時間:13時〜15時
場所:トロント


オーディション
・オーディションは、アクティング科とミュージカル科の入学審査と部分的な奨学金の審査です。
・ニューヨークフィルムアカデミーは奨学金のすべてを支給は致しません。
・奨学金は長期のプログラムのみ申請可能です。

ポートフォリオ審査
・ポートフォリオ審査は、映画制作科、撮影技術科、写真科、シナリオ科、プロデューシング科、ドキュメンタリー映画制作科、3Dアニメーション科、ゲームデザイン科、ブロードキャスト・ジャーナリズム科に適応される部分的な奨学金の審査です
・クリエイティブポートフォリオは、自身の修学する分野に当てはまる二点の創作物で成り立ちます。
・ニューヨークフィルムアカデミーは奨学金のすべてを支給は致しません。
・奨学金は長期のプログラムにのみ申請可能です。


ご希望の方は以下のメールアドレスから日程と場所をご予約下さい。

carlye.bowers@nyfa.edu Carlye Bowersまで

2013年9月13日金曜日

NYFA生徒の写真展覧会@Freemanギャラリー


先日から、ロサンゼルスのチャイナタウンにあるEd Freemanギャラリーにて、1月開始の2013年度1年専門プログラム生達による卒業前の最後の展覧会が開催された。Joseph Bornilla、Nicole Campbell、Luc-Richard Elie、Liam Hayes、Aanchal Kalraなどの学生が、LAで最もギャラリーが集まるエリアの一つで作品を展示し、家族や友人が参加した。

展覧会は9月15日より始まる。ギャラリーの時間は水曜日から日曜日の13時から18時。クロージング・レセプションは9月14日の19時から22時まで行われる。



ギャラリー所在地: Ed Freeman Gallery, 945 Chung King Road, LA, 90012.

女性監督として初めてアマゾンを舞台に


近代映画において、女性は大きく躍進をした。2010年には、キャサリン・ビゲローが映画『ハート・ロッカー』で、女性監督としては初めてアカデミー賞最優秀監督賞を受賞した。そして、NYFA卒業生のDarcyana Moreno Izelはアマゾンで生まれ、アマゾンで映画を監督した初の女性となった。Izelはブラジルのアマゾネス州都マナウスで生まれた。彼女の作品はブラジル政府に認められ資金援助を得ることができた。そうして完成した映画『Dark Amazon』は9月10日にロサンゼルス・ブラジル映画祭で初演されたのだ。

アマゾン最新部で撮影されたこの映画の物語は、癌の自然治療法を探す研究チームが伝説の悪魔Anhangaに遭遇してしまうというもの。異形の怪物Anhangaとは、生ける者に苦痛を与え死後の世界を徘徊する悪魔の名前だ。怪物はどんな姿にもなれるが、最も知られているのは炎の目と額に十時を模した鹿の姿だ。Darcyanaは映画をあたかも真実であるかのように描き、怪物を見たと主張する原住民達はドキュメンタリースタイルのインタビュー映像で構成した。撮影時には、彼女と撮影クルー達にも原因不明の現象が発生していた。「映画の中で笛の音が聞こえてきますが、私たちはすべて撮影時の同録音声を使っていてサウンドエフェクトは行っていません。これはAnhangaの言い伝えに出てくるものなんです。」Darcyanaはそう語った。「言い伝えでは、怪物が近くにいる時にこの不気味な笛の音が聞こえると言われています。」


Darcyanaは自身の監督作品で、ブラジルの異なる面を世界に見せていきたいと考えている。大抵のブラジル人は驚く程の希望を持っている。「私は貧困の中で、少しの間でしたが家族と一緒にいる事ができて感謝しています。それは彼らが明日はすべてが良くなっていくと常に信じていたからです。」その希望は、あらゆる困難を乗り越えて映画監督となり、夢を見続けているDarctyanaそのものである。