2013年8月7日水曜日

俳優マーティン・ランドーと彼の仕事の60年


去る8月1日、ニューヨークフィルムアカデミー・ロサンゼルス校では、映画『エド・ウッド』(1994年作品)の上映会と、ゲストにアカデミー賞俳優マーティン・ランドーを招いてのNYFA生徒とのQ&Aセッションが行われた。

Mr.ランドーは現在85歳。舞台と映画の仕事を60年も続けている。映画の出演は『北北西に進路を取れ』(1959年)『ウディ・アレンの罪と罰』(1989年)『タッカー』(1988年)など。テレビでは1960年代の『スパイ大作戦』等があり、近年では『アントラージュ☆俺たちのハリウッド』のいくつかのエピソードに出演している。

Mr.ランドーは漫画家として働いていたがそれを辞め、役者を志しニューヨークのアクターズスタジオのオーディションへと応募し、そして2000人中から自分を含め2名だけ選ばれた(2人の内のもう1人はスティーブ・マックイーンであった)と生徒達に説明した。アクターズスタジオの歴史だけでなく、Mr.ランドーは西ロサンゼルスにアクターズスタジオを設立する際の重要な役割を果たしたことも説明した。彼は未だにそこで芸術監督を務めている。


Mr.ランドーはアルフレッド・ヒッチコック、ウッディ・アレン、ティム・バートン等との仕事など、その豊かなエンターテイメント業での経歴について話してくれた。彼は役者という仕事について率直に語り、役者は日常的に様々な役に備え、周りの環境を常に観察する必要があると説明した。幼なじみのアイルランド人やイタリア人の訛りなどで話してみせたり、その場で完璧にヒッチコックを演じてみせ、観察してきた人生を体現した。ただ笑ったり泣いたりする振りをするのは駄目な役者だとして、ある状況での登場人物の感情や背景へ集中する準備をしておくのが役者の仕事なのだと話してくれた。
最後まで、 Mr.ランドーは映画制作のプロセスを楽しむようにと生徒達を元気づけた。生徒の「自身が出演してるどの作品一番のお気に入りなのか」という質問に対して、彼は自身の考えを加えてこういう答え方をした。「私は今もそれらの作品の仕事をしているんだ」
Mr.ランドーは、今日の映画の中で『機械的に働く人』に疲れたのか、映画は現実に生きる人たちに向けたものだということをもう一度思い出してほしいと生徒達に伝えた。
  
出席したNYFAの生徒と職員は、Mr.ランドーのユーモアと知的さに敬意を抱き、彼の人生と大事なアドバイスをちゃんと理解することができたはずだ。

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