2013年8月29日木曜日

生徒作品『Life is No Joke』はアカデミー賞を視野に。


初めての短編映画『Bert's Plan』で成功を収めた、イスラエル人のNYFA学生Yair Shvartsの新作短編映画『Life is Joke』が、LA短編映画祭で上映される事になった。The Academy of Motion Picture and Sciencesの公認映画祭で、受賞者にはアカデミー賞ノミネートの資格が与えられる。実際に、去年度のアカデミー賞短編部門の5本のノミネート作品のうち3本はこの映画祭で上映されたものだ。我々はニューヨークフィルムアカデミーMFAのフィルムメイカーの幸運を祈っている!

この映画は、宮廷道化師が主君の前でパフォーマンスを行う直前の不安感を切り取ったものだ。Yairは、道化師の不安と、圧政下で過ごした人たちの人生、とりわけ芸術活動をしていた自分自身を比喩している。「ユーモアは人生においてとても大事なものです。宮廷道化師は重大な局面に立っていて何が面白いのか分からない、という面白さなんです。」とYairは語った。彼はこう付け加える。「人生はリスクが付きものですから。」

Yairは、プロデューサーのAlvaro Fernandzと撮影監督のEzequiel ArribasというMYFAの博士号を持つ人材とこの作品で組んだ。Yairと彼のプロデューサーは、カリフォルニアのNapa ValleyにあるCastello di Amorosaという素晴らしい城を牢獄に仕立て上げた。121,000スクエアフィートの魅力的なこの建物は、彼の映画の完璧なセットとして細部に至るまで中世風に装飾された。

Yairは次のステップに進む為の準備に取りかかっている。彼は二本の長編シナリオを書いた。一つは賞を取った『Bert's Plan』を発展させたものだ。もう一本は『Worried Minds』というタイトルで、アルツハイマー病を取り扱ったダークコメディだ。今のところ、アカデミー賞ノミネート俳優エリオット・グールドからのコミットメントを待っている。


Life is No Joke - Trailer from Yair Shvartz on Vimeo.

2013年8月28日水曜日

短編映画の尺はどれくらいが良いのか?

映画制作科1年専門コース9月期生の卒業制作上映会が今週末に行われる。もう一度この話題に触れようと思ったのは、学生達に10〜15分の作品にするよう言ったにもかかわらず、彼らの作品は20〜25分になってしまったことにある。

この問題は、2時間という短いプログラムの映画祭に何百、何千の作品が送られてくる為にかなりの作品が競合してしまう事にある。大体の映画祭は短編映画は30分以内と定めているので、その規定内の作品が受け入れられる。映画祭はフィルムメイカーの手助けとして出来るだけ多くをサポートをしたいが、25分の映画を受け入れると5分の映画の監督5人を閉め出す事になってしまうのだ。

それで、私は生徒達にもっと映画を短くするようにアドバイスをした。当然、彼らの物語性を損なう事には十分配慮してだ。30分で完成させたものを10分にするのは無理だろう。しかし、映画の長さに対する私の考えに生徒達は賛同し、それを受け入れてくれた。
好例として、私の息子が14歳の時に我々のサマープログラムを受けた時の事を話そう。プログラムで、彼は3つの短編を作った。最初のものは90秒。2本目は2.5分、最後の映画は3分の長さだった。それらは初めての映画制作で非常にがんばってはいたが、決して良いものではなかった。だが、彼は10以上の映画祭で認められる事となった。

信じても信じなくても、90秒の映画でも未来を掴むのだ。息子の映画の一つはLA国際映画際で上映され、その時にエージェントの紹介で脚本家や作曲家とコンタクトをとる事が出来た。実際にエージェント代表のRene Zellwegerから彼にコンタクトを取って来た。さらにReneが彼の次の映画に興味を持ち、契約する事となった。その時、エージェントは14歳と取引をしている事など思いもよらなかっただろう。私が思うに、彼(と他のエージェント)は映画祭のウェブサイトから監督の名前をダウンロードし、問い合わせからメールを送っただけなのではないだろうか。

私はフィルムメイカーとして成長していくにつれて、プロとしての技術を試す為に長い尺の映画を作りたくなるのは当然だと思ってはいるが、上映時間を短くする事は自身の為にもなるのだ。あと、映画祭の中であなたの作品の上映時間の中に映画の終わりに5分のクレジットをいれてはいけないという事は覚えていてほしい。多くの学生は、映画の終わりに沢山の名前を流す事が、観客に更なる感動を与えると思い違いをしている。問題になるのは、あなたの映画を見ている観客が、あなたの映画に関わった全員に意識が行ってしまうという事だ。だからエンドロールは早く動かした方が良い。だが、自分の名前が流れてきた時だけじっくりと見せるようにするんだ。クルー全員でなく、監督であるあなただけを売りこんだ方が良いのである。

Food for thought.


-Claude Kerven, NYFA NYC Chair of Filmmaking

2013年8月24日土曜日

各映画祭で賞賛されたNYFA学生作品『Sun Flower』


ニューヨークフィルムアカデミーの学生、Taeho Kangの短編映画『Sun Flower』が今年の数々の映画祭で上映された。以下が上映された、又はこれから上映される映画祭である。

2013 (4th) Cincinnati Film Festival (Cincinnati, Ohio, USA)
2013 (13th) Nevada City Film Festival (Nevada City, California, USA)
2013 (37th) Montreal World Film Festival (Montreal, Quebec, Canada)
2013 (9th) Action On Film International Film Festival (Monrovia, California, USA)
2013 (6th) Interrobang Film Festival – Des Moines Arts Festival (Des Moines, Iowa, USA)
2013 (6th) Treasure Coast International Film Festival (Port St Lucie, Florida, USA)



 『Sun Flower』は16分の短編作品。妊娠5ヶ月、20代後半の独身女性、Young-Hwa Kimがサナトリウムに到着するところから物語は展開する。彼女は家族や友人とは絶縁状態にあり、新しく誰かと出会う事を拒否している。また、失語症のために会話する能力すら失っている。やがて彼女は信仰や現実を見失っていく。薬物中毒であり、胎動を感じるまで妊娠に関して非常に無知であった彼女を描く。「Sun Flowerはある意味、詩的な映画なんです。」Kangはそう語った。「物語の象徴的な部分は聖書をベースとしています。」

Kangは現在、ニューヨークフィルムアカデミーLA校MFA修士課程の映画制作を学んでいる。彼の次の作品は『Made in Trovia』というタイトルとなり、現在は撮影の準備に取りかかっているそうだ。

2013年8月23日金曜日

俳優ジョナ・ヒルの映画と俳優と仕事のこと


類い稀なコメディセンスを垣間見せた『40歳の童貞男』から、オスカーにノミネートされた『マネー・ボール』まで、ジョナ・ヒルは長い道のりを歩んできた。笑いの絶妙な間の取り方は、講演ではさらに素晴らしくダイナミックなものに変わっていたと感じられる。今週、ニューヨークフィルムアカデミーでMr.ヒルが在校生と卒業生に講演してくれたことは非常に心躍った。彼は自己紹介の場で「私はここだ!私はすでにここにいる!」とシャウトし、そのコメディセンスを皆に証明した。

ジョナは映画を作ることが人生において一番情熱的だと気づいたとき、興奮して眠れなかった。きっと彼は映画制作を追求する者達の中にいて刺激を受けたのだと思う。「このビジネスはとても奇妙だ。」とジョナは語った。「もしこれが人生でやりたい唯一のものでないなら、部屋をでてまでやらないだろう。でも、もしこれが人生で求める唯一のものなら、他をイメージできくらいのものなら、どれだけ時間をかけたってかまわない。それは自然とそうなっていくんだ。でも、君たちはそれを心がける必要なんかなくて、常に純粋に『もの作り』をしていけばいいんだ。」

若い頃、ジョナは監督になりたかったが、俳優への演技指導が下手だったのだそうだ。それで彼は俳優をどう演技指導すればいいのかを学ぶために、アクティングのクラスを受講した。結果的に彼はアクティングを愛することとなった。彼は学校でメイズナー法を学んだが、映画の中では異なる様々なテクニックを今は使っているのだと語った。彼はまた登場人物を面白くするために即興を好んだ。ジョナは『The Wolf of Wall Street』での訓練したミザンセーヌ法を思い出しこう語った。「それは今まで誰も思いもしなかったような新しい発想が生まれるのがとてもクールだ。なぜならそこで初めて触れるんだからね。」


俳優として向き合うことはチャレンジだと考えている、とジョナは語った。「私は本当に悪い何かは君たちの私生活で起こっていて、そういう日常が俳優であることの最も難題な部分だと思っているんだ。誰かの死であったり、人間関係のゴタゴタだったり。みんな外に働きにいく。その日のショーにでたり、演技をしたり、私生活で何が起こっていてもパフォーマンスをしなきゃいけない。」

彼は、ジャド・アパドー、ジェイソン・シーゲル、セス・ローゲンなど数多くの多彩なアーティストとの仕事の友好関係をハリウッドで作り上げてきた。「君たちは共に創作していく相手を見つけていきなさい。」

『マネー・ボール』では、コメディ俳優がブラット・ピットに次ぐ助演という奇抜なキャスティングであったと、ほとんどの人が思ってるように自分自信でもそう感じたそうだ。一般的にハリウッドで何か一つ成功した者には、ほとんどの観客は何度も同じものを求めるだろう。だが、ジョナにとってはそれはすべての種類の映画を手がけることが重要だと語る。「特に私にとってはこの二つの作品性だと思う。シンプソンズとグッドフェローズだ」『シンプソンズ』と『グッドフェローズ』という真逆のテイストのあり方を彼は推奨した。

彼はこの講演は非常に緊張していたらしいが、学生を前に語ってくれたのは本当に感謝しているし、スタンディングオベーションで幕を閉じたことからも彼のポジティブさに皆共感したことは否定できない。最近では来年に彼が監督となり制作される予定の映画のシナリオを執筆している。
彼の出演している新作映画『The Wolf of Wall Street』は11月15日に公開予定だ。

2013年8月22日木曜日

1年専門コースの修了作品と新しいはじまり


これはニューヨークフィルムアカデミーのエキサイティングな時間だ。昨年9月から始まった1年専門コース映画制作科の学生すべてが、来週の上映会に向けての準備をしている。4日間で6回の上映会だ!それは慌ただしくヘトヘトにさせるが、やる価値は十分にある。情熱的な監督達の優れた作品が姿を現すことをあなた達はまだ知らないだろう。ひょっとすると彼らは未来のクリストファー・ノーランやアン・リーやキャスリン・ビグローになるかもしれないのだ。

もし私たちの修了作品上映会を観たことがないのなら、強烈な絆が生徒達の間でどう形成されたかや、どのように彼らが短い時間の間に自身の誇りを持つことができたかを、より見てとれるだろう。プロフェッショナルの世界でやっていく準備ができた彼らが、そこにたどり着くまでにどれだけの多くの経験と自信を会得していったかを回顧し、彼らの初めて制作した映画のことを思い出しては恥ずかしさで赤面する姿はいつも面白い。


目を見開き、恐れ、知識に飢えた新しい1年コースの学生が到着した今、私たちは卒業するフィルムメイカー達に最後の別れの挨拶はしないでおこう。毎年、新鮮な顔ぶれの中にいて感じることがある。これは毎年消費しているだけのものではなく、優れた若い意識への責任能力への指導や映像で物語るための進化への助けであると。修了作品をスクリーンに映し、劇場の観客を前にステージに立つ学生が卒業証書を受け取る瞬間に、またすべてがはじまるのだ。

Here we go!


- Claude Kerven, NYFA NYC 映画制作科学科長

2013年8月21日水曜日

ミュージックビデオを作った写真科の卒業生


ニューヨークフィルムアカデミー写真科1年専門コース卒業生のEric Sandersが手がけたミュージックビデオが、つい最近行われたCollege Music Journalでプレミア上映された。ブルックリンを拠点に活躍するバンド、Weird Wonbの新曲『Pale Piss』のプロモーションの一環で制作されたものだ。


写真科コースでEricは写真撮影の基本を学び、それを映画制作、撮影技術や照明技術に応用した。「卒業の際にCanon EOS 5D MarkⅢが特典として支給されたんだ。このカメラは前に撮影したミュージックビデオと同じものなんだよ。」とSandersは語った。「僕はNYFAの4週間デジタル編集のワークショップも受けてから写真科を修了させた。NYFAで得たそれらのすべての技術は、映像作品の完成に本当に役立ってくれたよ。」


2013年8月17日土曜日

ハリウッドのタレントマネージャーのアドバイス


ニューヨークフィルムアカデミー・ロサンゼルス校の上映室でタレントマネージャーであるSusan Zacharyを招いてのゲストスピーカーイベントが開催された。
Susanは広告、映画の宣伝、スタジオ内での仕事など、数々の異なる仕事を経て来た。そこから彼女はいくつかの映画のプロデュースをすることとなる。11年前に、彼女は自身の活躍の場となるマネージメント会社を設立した。Susannはマネージャーとしてタレントやプロデューサーをクライアントとし、ハリウッドのキャスティングプロセスにおける重要な要素の分析なども行っている。「マネージメントビジネスは、インディペンデント映画のプロデューサーの生活に比べていろいろ予測できるから安定しているの。」とSusanは語った。「全部販売員みたいなものね!テレビ局や映画スタジオにタレントを売り込む時は、いつもセールスと一緒なのよ。」
素晴しいマネージャーとは?「包み隠さずに言うと、巧みな話術と執着することね。アクターがうまく機能しなかったりと沢山の原因があって、私たちはいつもダメとしか言われない。それですべて売り込みにかかってくるの。」
マネージャーがクライアントを探す際の正解とは何なのか、Susanは語ってくれた。「私たちはとても厳選して選ぶわ。あなた達は、作品集、履歴書、俳優組合の加入資格がある方が理想ね。」これは特例だが、毎年行われている演劇学校の発表会で、稀に1人か2人が契約書にサインすることはある、と生徒の質問に対しSusanは語った。
彼女は、経験を多く持たないとマネージャーを見つける事は困難であるという現実を語ったが、忍耐力がカギとなることを強調し、訓練と演技を技術を磨くことを好きになりなさいと学生達に語った。
一番重要なのは、自身の個性を確立することである。



以下に彼女が学生達へのアドバイスを記しておく。
キャスティングディレクターのワークショップへ参加する
作品集を作る
もし作品集にまとめる作品がなければ、作品を作る。
仕事を取るーアクティングの授業を受ける
座って待っているだけではダメ。
演技は仕事であると考える
誰かの推薦を受ける
創意工夫を提示する
自身でマネージャーが求めている人材を確認し、それを作り出す。

Susanはビジネスにおいて良い関係性を作り、保ち続けることの重要性を強調した。文学の世界では、協力的であることが重要とされており、役者も同じである。最後に、彼女はこのアドバイスで締めくくった。「オーディションは仕事です!あなた達はそう考えないといけません。」

2013年8月9日金曜日

プロデューシング科向けのゲストスピーカー紹介

ニューヨークフィルムアカデミーのMFA、AFA、1年専門コースのプロジューシング科の特徴の一つとして、セカンドセメスターで現場で働いているゲストスピーカーを招いたセッションがある。これは学校が提供している、ゲストスピーカーと学生とのQ&Aを通した仕事の情報をやり取りする場だ。様々な仕事の切り口、製作の動向や好機など実際の経験に基づいた理論を知るのは、プロデューシング科の学生にとっては素晴しい機会となる。加えて、通常は知り得ない業界の繋がりを知ることが出来る。

最近、NYFAロサンゼルス校へ招かれた映画やテレビ、その他の最新メディアのゲストスピーカー達を紹介しておこう。


CLAY EPSTEIN

Senior Vice President, Sales and Acquisitions for Arclight Films in Los Angeles. Distribution, acquisitions and sales executive.

MATTHEW FLANAGAN

Television and internet comedy writer. He’s written for TV shows such as Love Bites on NBC, How To Live With Your Parents on ABC and The Late Show With David Letterman on CBS.

KENNY JOHNSON

Director/writer/producer who created many Emmy Award Winning shows including The Bionic Woman, The Incredible Hulk, The Original Mini-Series V, and Alien Nation. He also directed numerous TV movies and the features Short Circuit 2, and Steel.

XAVIER KOCHHAR

CEO and co-founder of Structured Data Intelligence (SDI), which has one of the largest structured video content databases in the industry. Former packaging agent at the William Morris Agency.

ANGELA NORTHINGTON

Distribution consultant working with content producers and library holders on digital media content strategy and development.  Producer’s representative securing distribution and handling contract negotiation of broadcast and digital media rights including PPV, VOD/SVOD, basic cable and free television, electronic sell-thru, download, streaming and other IP/electronic delivery systems.

NICHOLAS STEIN

Award winning television producer. From 2009 – 2012, in 56 episodes, he chronicled the efforts of officers and agents of U.S. Customs and Border Protection (CBP), ICE, DEA and the US Coast Guard to combat terrorism, drug trafficking and illegal entry into the U.S.

2013年8月8日木曜日

ディズニードラマのスターが語る仕事のこと


この夏、ニューヨークフィルムアカデミー・ロサンゼルス校にディズニー製作のドラマに主演しているシエラ・マコーミックをスペシャルゲストスピーカーとして招き、NYFAサマーキャンプの高校生たちが観客として参加した。10代前半に人気のディズニーチャンネルのドラマ『天才学級アント・ファーム』の最新エピソードを上映した。

シエラは8歳の時に、通っていた学校のアクティングクラスで演技に興味を持った。彼女の演技の先生は彼女の中にあるもので、そこから始めるのだと言った。彼女の初めてのテレビでの役は『Til Death』だった。15歳にして、コメディから暗い役まで様々なジャンルのテレビ番組や映画に出演している。

「ディズニーファミリーの一員として仕事ができるのは素晴しいことだわ!」シエラは言った。「それでみんなに受け入れてもらえたのよ」ディズニーの仕事は『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』の脇役からスタートし、『天才学級アント・ファーム』で演じた天才少女オリーブ・ドイルが彼女の当たり役となった。



高校生参加者のララが、どのジャンルの映画がお気に入りかという質問をした時にシエラはこう答えた。「知的な映画ね。コメディーとかホラー、外国映画でも。」多様な若者の考えがある。彼女はやりがいがあって、共感を呼べて、自分自身とは全く違う強い女性の役が好きだと付け加えた。オーディションに関して、台詞を暗記するためには、気を散らさないことと演技に集中することが大事だと語った。彼女を落ち着かせるのは、視点を変え「私が失うものはなにもない」と認識することだという。

若くして女優である為には、シエラは仕事と勉強のバランスを取らなければならない。「一番の目標は良い大学に行くことだしね。」彼女はナタリー・ポートマンやクレア・デインズ等を例えに『クールな女優』を示してくれた。

ウィットな身のこなしから、シエラの女優としての成長は著しいのがよくわかる。カメラから離れた彼女の時間は、『日常』と彼女を取り囲む『冷静な人たち』で構成されている。それは、彼女の少女としての立場を非常に必要としていた。シエラはこんな聡明なアドバイスで締めくくった。「自分自身を見失なってはダメ。自分自身と信念を持ち続けて。」

2013年8月7日水曜日

俳優マーティン・ランドーと彼の仕事の60年


去る8月1日、ニューヨークフィルムアカデミー・ロサンゼルス校では、映画『エド・ウッド』(1994年作品)の上映会と、ゲストにアカデミー賞俳優マーティン・ランドーを招いてのNYFA生徒とのQ&Aセッションが行われた。

Mr.ランドーは現在85歳。舞台と映画の仕事を60年も続けている。映画の出演は『北北西に進路を取れ』(1959年)『ウディ・アレンの罪と罰』(1989年)『タッカー』(1988年)など。テレビでは1960年代の『スパイ大作戦』等があり、近年では『アントラージュ☆俺たちのハリウッド』のいくつかのエピソードに出演している。

Mr.ランドーは漫画家として働いていたがそれを辞め、役者を志しニューヨークのアクターズスタジオのオーディションへと応募し、そして2000人中から自分を含め2名だけ選ばれた(2人の内のもう1人はスティーブ・マックイーンであった)と生徒達に説明した。アクターズスタジオの歴史だけでなく、Mr.ランドーは西ロサンゼルスにアクターズスタジオを設立する際の重要な役割を果たしたことも説明した。彼は未だにそこで芸術監督を務めている。


Mr.ランドーはアルフレッド・ヒッチコック、ウッディ・アレン、ティム・バートン等との仕事など、その豊かなエンターテイメント業での経歴について話してくれた。彼は役者という仕事について率直に語り、役者は日常的に様々な役に備え、周りの環境を常に観察する必要があると説明した。幼なじみのアイルランド人やイタリア人の訛りなどで話してみせたり、その場で完璧にヒッチコックを演じてみせ、観察してきた人生を体現した。ただ笑ったり泣いたりする振りをするのは駄目な役者だとして、ある状況での登場人物の感情や背景へ集中する準備をしておくのが役者の仕事なのだと話してくれた。
最後まで、 Mr.ランドーは映画制作のプロセスを楽しむようにと生徒達を元気づけた。生徒の「自身が出演してるどの作品一番のお気に入りなのか」という質問に対して、彼は自身の考えを加えてこういう答え方をした。「私は今もそれらの作品の仕事をしているんだ」
Mr.ランドーは、今日の映画の中で『機械的に働く人』に疲れたのか、映画は現実に生きる人たちに向けたものだということをもう一度思い出してほしいと生徒達に伝えた。
  
出席したNYFAの生徒と職員は、Mr.ランドーのユーモアと知的さに敬意を抱き、彼の人生と大事なアドバイスをちゃんと理解することができたはずだ。

ワールド・ウォーZの撮影監督が語る映画の仕事


先週、ニューヨークフィルムアカデミー・ユニオンスクエア本校主宰で、撮影監督Ben Seresinを招いたゲストスピーカーイベントが行われた。Benは2010年からBSC(英国映画撮影技師協会)、2011年よりASC(米国映画撮影技師協会)の会員となっている。彼は『トランスフォーマー:リベンジ』『ワールド・ウォーZ』『ペイン&ゲイン』等の撮影監督を務めている。20年間もの間、Benはヒットメイカー、マイケル・ベイなどハリウッドのトップ監督達と仕事をしていた。

先週水曜日、NYFA主宰でBenが撮影監督を務めたマーク・ウィールバーグとラッセル・クロウ主演のアクションサスペンス映画『Broken City』の上映会が行われた。Benの口からはハリウッドの大作映画の話から低予算映画の話まで様々な逸話が飛び出した。彼は間違いなく映画のメジャーシーンに関わり続けている。彼の目標は、ニューヨークの様に頻繁に描かれているきらびやかな舞台とは対照的な、よくある普通の住宅で近代的手法を使ったフィルム・ノワールを撮影することだという。
Benが忘れられないと語るのが、ラッセル・クロウと仕事をした時の彼のテクニックの事だ。「彼は撮影において素晴しいセンスを持っていたよ」



Benと司会者John Loughlinとの話の中に出てきた話題の一つに、現場で映画製作の仕組みを理解していったという話があった。「無難な選択には悪影響を及ぼす可能性も孕んでいるんだよ」とBenは話した。「もし君たちがすべてカバーできるなら妥協は可能だ。いろんな方法で編集できるしね。」Benは加えて、「それには映画制作から逸脱しかねない要素がある。もし君たちがそのメカニズムを掴んだら、それは危険なんだ。本当に重要なものを見失ってしまうからね。」

彼のアドバイスは、映画制作における悪影響を避けるためのものだ。「冷静でいようとすることだね。リラックスだ。ストレスを感じないようにして、君たち自身の目を信じるんだ。」

Benはこれからの仕事に多様化を望み、すべての映画を探求することを愛している。我々はBenの更なる素晴しい仕事を心待ちにしている。

2013年8月6日火曜日

ドキュメンタリー映画制作科の夏

この夏、当校のドキュメンタリー映画制作科は撮影で大忙しだ。デンマークの現地人とNYFAドキュメンタリー映画制作科卒業生のフレデリク・ボウルが手掛ける新作ミュージックビデオ『Warships』が先週のE!ニュースで特集された。それがこのビデオである。



他のドキュメンタリーも紹介しよう。在校生のレナ・フリートリヒの修了制作『Hermythology』は先週のメイン・インディペンデント映画祭で1000人を超える観客が選ぶ最も高感度の高い映画になった。

ドキュメンタリー映画制作科卒業生のスージー・ドールニックはオーストラリアの新聞、Salzburger Nachrichtenで特集された。

9月にイギリスで卒業したルイス・モーレは、インターナショナルTVシリーズ『Gloval Swindlers』でプロデューサーとカメラマンとしてアジアで働いている。彼は14話中14カ国で撮影した。「卒業して一年もたたないうちにこのような大きな成果を出している」とドキュメンタリー映画制作科学科長のアンドレア・スィフトは語った。


ドキュメンタリー科の教授Mridu Chandraの『Himalaya Song』はハワイサンダンス映画祭、ハワイ国際映画祭、バンフ・マウンテン映画祭に続き、ルービン美術館の特別上映作品に選ばれている。

在校生、卒業生、さらには教授たちの成功を、当校は支援している。

2013年8月2日金曜日

ドラマシリーズのシナリオライターになる為に必要なこと。


テレビと映画の製作に関わるためにシナリオライターとして最も重要なステップの一つは、ライターエージェントを探すところだろう。それは映画学校の学生が卒業後に待ち構える最初の難関の一つだ。そういう理由から、ニューヨークフィルムアカデミーはGersh AgencyのシニアVPであるJack DytmanへのQ&Aの場を設けている。彼のクライアントは各業界に関わる長編ライター、記者、ストーリーエディターである。クライアントが関わっているのはケーブルテレビシリーズの『ブレイキング・バッド』『デクスター 〜警察官は殺人鬼』『サン・オブ・アナーキー』『ウォーキング・デッド』『デスパレートな妻たち』『キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き』『クリミナル・マインド』『ハワイ 5-0』『SMASH』『ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る』『そりゃないぜ!?フレイジャー』『FBI 失踪者を追え』『Law & Oeder: 性犯罪特捜班』『X-FILES』『エイリアス』『ヒルストリート・ブルース』『ハロー!スーザン』『TVキャスター マーフィー・ブラウン』『ボストン・リーガル』『Barney Miller』『シカゴ・ホープ』『ブルーブラッド NYPD家族の絆〜』『Married with Children』『Camivale』など他多数。何人かはエミー賞ノミネートの経験を持ち、ライターギルドアワードにおいてはノミネートは10人、その内4人は賞を受賞している。そしてこの5年間にプロデューサーギルドアワードでノミネートされたのは9人にも上る。
Jackは自身の経験からビジネスの世界の深い造詣を語ってくれた。彼は最近の番組についてこのように話した。「私は長編のシナリオライターの仕事を得ようと何度も試みたが、テレビは場違いでした。君たちは100から150話分の物語を敷設しておかなければいけません。三幕でエンディングではないのです。」彼はまた「全てに耳を傾けスマートに、それでいて仕事は特色がないといけない」と説いた。

Jackはヒットを予測するのは難しいと認めながらも『私立探偵マグナム』では成功させた。しかし、『Pushing Daisies』は社内のトップの心すら簡単に掴むことはできなかった。『となりのサインフェルド』の時はヒットさせるまでに3年かかった。一体どういうことなのだろう。
一人の生徒がJackに誰もが気になる質問をした。『どうやったらテレビ局の番組製作に関わることができるのですか?」彼はこう提案した。「もし君がそのドアを開きたいなら、ライターのアシスタントになりなさい。もしできないなら、掃除でもなんでもやってみるといい」テレビ局のライターになるには10年はかかるとしているが、例外もある。彼は唯一の例外として、全くシナリオの経験がない状態から『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』を作り上げたクリエイターのことに触れた。本当に稀だとしながらも可能性はあるとしている。「君たちは自分の適所をみつけて、その分野に絞った方がいいでしょう。テレビ局とケーブル会社はどういう展開をしているか?ABCCBSの番組の違いを理解することはとても重要なのです。」

それからJackは観客にテレビ番組の制作プロセスを聞かせてくれた。
1.ライターがIDEAのエージェントのところへ行く。
2.もしエージェントが「それは素晴しい」と言ったら彼らとスタジオかテレビ局へ行く。
3.もし受け入れられたら彼らは製作チームを一緒に作ってくれる。
4.チームは特に番組の展開に関わることになる。テレビ局ではとてつもなく重要なパートだ。
5.すべてうまく行けば、一度パイロット版のシナリオを製作する。
6.パイロット版が認められたら、チームに受け入れられ仕事をすることになる。
7.うまく行けばパイロット版は製作され何回か放送される。
8.このプロセスを毎回繰り返す。

もしそれを受け入れられないのなら、君はこの仕事には向いてない。Jackはプロデューサーと役員に注意を払い関係性を築き上げる能力の重要性を強調した。業界に古くからある言葉だが、「半分は能力、半分は能力のようなもの」は事実だ。「テレビ局では絶えず関係性を持つことです。」彼はアドバイスをこんな言葉で締めくくった。「君たちが仕事を見つけたい時は、私たちの誰かに任せてみてください。」